休眠ドメインがなりすましに悪用される|DMARCで防げない理由

使っていない古いドメインが、無関係なメール送信者に悪用されるケースが増えています。Reply-Toヘッダに勝手に挿入され、自社宛の苦情が殺到。サーバーが停止していても防げない厄介な問題です。

攻撃者はFromに使い捨てドメイン、Reply-Toに他人のアドレスを記載。認証はすべて自分のドメインで通過しながら、返信だけが第三者に流れ込む仕組みです。被害側は送信していないのに評価低下が続きます。

DMARCはFromヘッダのみを検証し、Reply-Toは対象外。p=rejectを設定しても、Reply-To悪用には効きません。「DMARC設定で休眠ドメインは安全」という理解は不完全です。

休眠ドメインは4つのリスクを抱えています:Fromなりすまし、Reply-To悪用、サブドメインテイクオーバー、失効後の第三者取得。特に失効は古いメール受信によるアカウント乗っ取りに直結します。

M3AAWGが推奨する対策は「送信させない」「受信させない」の2本立て。SPF/DKIM/DMARCで認証を厳格化し、Null MX設定でメール受信を明示的に拒否することが最低限の防御です。