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大量メールの配信成功率を高める”SMTPリレーサービス”とは

2024.05.16

メールを通じたお客さまとのコミュニケーションは様々なデジタルツールが誕生してきている中でも非常に大きな役割を占めています。しかし、大量のメールを送信する際には、様々な課題が生じます。

遅延や不達、迷惑メールとして扱われるリスクなど、これらの問題を解決するために多くの企業が活用しているのがSMTPリレーサービスです。

今回はSMTPリレーサービスに関する基礎知識からその仕組み、利点について詳しく解説するとともに、具体的な事例やベストプラクティスも交えながら、どのようにしてビジネスのメールコミュニケーションを最適化するかについても触れていきます。

SMTP Relay service

SMTPリレーサービスとは

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メールを送信するための標準的なプロトコルです。SMTPリレーサービスは、このプロトコルを使用してメールを中継し、迅速かつ確実に大量のメールを送信できるようにするサービスです。

お客さま向けに新商品のお知らせメールを一斉に送りたい、あるいは会員登録したユーザーに対してメールで通知したいといったケースでは、遅延や不達のトラブルが発生することがあります。これらの問題を回避するために、SMTPリレーサービスは重要な役割を果たします。

通常のメールサーバを使った送信と比較し、SMTPリレーサービスは大量のメールを効率的に処理し、迷惑メールフィルターを回避する高度な技術を備えており、ビジネスメールの到達率を大幅に向上させることができます。

さらに、SMTPリレーサービスはスケーラブルであり、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できる点も大きな利点です。

SMTPリレーサービスの仕組みについて

SMTPリレーサービスは、ユーザーが送信したメールを一旦受け取り、それを受信者のメールサーバに転送する役割を果たします。

このプロセスは、次のように進行します。

送信者  → 送信者サーバー → メールリレーサービス → 受信者サーバー → 受信者

まず、ユーザーのメールクライアントがSMTPリレーサーバにメールを送信します。次に、リレーサーバはメールの宛先情報を解析し、最適なルートを選択してメールを転送します。この中継プロセスにより、メールが確実に受信者に届けられます。

SMTPを使って送信するメールは、

  • 「エンベロープ(送信元と宛先の情報)」
  • 「メールヘッダ(送信日時や送信元、宛先、件名などの情報)」
  • 「メール本文」

の3つで構成されています。

エンベロープには送信元と宛先の情報が記録されています。メールヘッダには送信日時や送信元、宛先、件名などの情報が含まれます。SMTPサーバが利用するのはエンベロープに記載された内容であり、メールソフトがメールヘッダの情報を使ってエンベロープを作成します。

さらに、SMTPリレーサービスは、複数のサーバを使用してメールを分散処理し、処理能力を最適化します。これにより、サーバの負荷を軽減し、メール配信のスピードと信頼性を向上させます。

DNSとメール配信のプロセス

メールソフトからメールを受け取った送信サーバは、そのメールを転送するサーバを特定しなければなりません。

この際に使われるのは「DNS」(Domain Name System)です。

DNSはインターネット上でドメイン名とIPアドレスを対応付けるシステムであり、メール送信のサーバは、エンベロープに記載された宛先メールアドレスのドメイン名をチェックし、そのドメイン名に対応するIPアドレスをDNSサーバに問い合わせます。

相手先のサーバが確定すると、SMTPで接続してメールの転送を行います。

DNSサーバにはメールサーバのドメインも登録することが可能であり、その情報は「MXレコード」と呼ばれます。メール送信のサーバは、このMXレコードを参照することで、適切な受信サーバのIPアドレスを取得し、メールを正確に目的地に届くようにします。

さらに、DNSの仕組みにより、メール送信の際に適切なルーティングが行われるため、配送の効率が向上します。

宛先として指定されたユーザーがメールを受け取る際には、「POP3」(Post Office Protocol version 3)や「IMAP4」(Internet Message Access Protocol version 4)といったプロトコルが使われます。

SMTPでメールを受け取ったサーバは、それをいったんストレージに保存し、POP3やIMAP4を使ってユーザーがメールを取得します。POP3とIMAP4の違いについても詳しく説明し、どちらがビジネスに適しているかを解説します。

Google経由のSMTPリレー設定

Googleサーバー経由でSMTPリレーを設定することで、セキュリティと配信効率を向上させることができます。Microsoft Exchangeなどのオンプレミスメールサーバーを使用している場合、Google経由でメールを送信するためのSMTPリレーサービスが使えます。

https://support.google.com/a/answer/2956491?hl=ja

サーバー設定

まず、オンプレミスのメールサーバーを適切に設定する必要があります。TLS暗号化を使用している場合は、smtp-relay.gmail.comのポート587を指すように設定します。TLS暗号化を使用していない場合は、ポート25、465、または587を使用します。

この場合、SMTP認証を使用できないため、IPアドレス認証を使用する必要があります。

包括的なメールストレージの有効化

包括的なメールストレージを有効にすると、Gmailの迷惑メールフィルタがメールの受信者について学習できるようになります。これは、SMTPリレーを使用して、自動通知メールやシステム生成のメールをルーティングする際に特に有効です。

Google Vaultと連携して、メールのアーカイブと検索も可能になります。

送信制限の確認

GoogleのSMTPリレーサービスには送信制限があります。以下の制限を超えると、ユーザーがメッセージを送信しようとしたときにエラーが発生することがあります。

  • 24時間に460万人
  • 10分間に319,444人

また、ユーザーごとの制限として、24時間に最大10,000件のメッセージを送信できます。試用アカウントでは、これらの制限がさらに低く設定されています。

設定手順

次の手順でGoogle管理コンソールを使用してSMTPリレーを設定します。

1. Google管理コンソールにログイン:管理者アカウント(末尾が@gmail.comでないもの)でログインします。

2. Gmailの設定にアクセス:管理コンソールで、[アプリ] – [Google Workspace] – [Gmail] – [ルーティング]にアクセスします。

3. SMTPリレーサービスの設定:[SMTPリレーサービス]を選択し、設定を行います。すでに設定されている場合は、[編集]または[他にも追加]をクリックします。

4. 送信者の許可:許可する送信者のオプションを設定します。ドメイン内の登録済みユーザー、ドメイン内のアドレス、または任意のアドレスを選択できます。

5. 認証設定:指定したIPアドレスからのメールのみを受信するか、SMTP認証を使用するかを選択します。TLSを使用する場合は、[TLSによる暗号化を必須とする]オプションをオンにします。

6. 保存:設定を保存します。変更が反映されるまで最長で24時間かかることがあります。

メールサーバーの設定例

Microsoft Exchangeの場合

Exchangeサーバーを使用している場合、送信コネクタを設定してGoogleのSMTPリレーを使用するように構成します。以下は一般的な設定手順です。

1. 送信コネクタの作成:[送信コネクタ]を作成し、[インターネット]用途として設定します。

2. スマートホストの指定:smtp-relay.gmail.comをスマートホストとして指定します。

3. 認証と暗号化設定:必要な認証と暗号化設定を行います。

4. テストメールの送信:設定が正しいことを確認するために、テストメールを送信します。

これらの設定により、GoogleのSMTPリレーサービスを通じて安全かつ効率的にメールを送信することができます。

Google経由のSMTPリレー設定は、セキュリティの強化とメール配信の効率化に寄与します。適切な設定を行うことで、スパムフィルターを回避し、メールの到達率を向上させることができます。

企業が安全かつ確実に大量のメールを送信するための重要なツールとして、GoogleのSMTPリレーサービスを活用するのも一つの選択肢です。

大量メール配信の課題と解決策

大量のメールを送信する際には、処理能力不足や帯域幅の制限、迷惑メールとして扱われるリスクなど、多くの課題が存在します。一度に大量のメールを送信すると、サーバが過負荷になり、メールの遅延や不達が発生する可能性があります。

また、迷惑メールフィルターに引っかかると、正当なメールが受信者に届かないこともあります。

インターネット上におけるメールの送受信ではSMTPが使われており、このプロトコルはシンプルであり、誰でも自由にメールを送信できる特徴があります。しかし、それを逆手に取って広まったのが迷惑メールです。

ISPなどによるメールの送信制限は、短時間での大量のメール送信を防ぐための対策として機能していますが、正当な理由で大量のメールを送りたい場合には、この制限が課題となります。

これらの課題を解決するために、SMTPリレーサービスは高度なメール配信技術やIPレピュテーションの管理を行い、メールの確実な到達をサポートしてくれます。

SMTP認証とセキュリティ対策

SMTP認証(SMTP Authentication)は、送信者の正当性を確認するためのプロセスです。

不正なメール送信を防止し、セキュリティを強化します。SMTP認証を使用すると、送信者はメールサーバに接続する前にユーザー名とパスワードを提供する必要があります。この結果、スパムやフィッシングメールのリスクを大幅に低減できます。

また、TLS(Transport Layer Security)などの暗号化プロトコルを使用することで、メールの送信中にデータが盗まれるリスクを防げます。

さらに、

  • SPF(Sender Policy Framework)
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail)
  • DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)

などの認証技術を導入することで、ドメインのなりすましを防ぎ、受信者側の迷惑メールフィルターをクリアしやすくなります。

ビジネスにおけるSMTPリレーサービスのメリットについて

SMTPリレーサービスは、ビジネスメールの効率的な配信を支援するとともに、多くのメリットがあります。

例えば、専用のIPアドレスを使用することで、メールの到達率を向上させ、送信者の信頼性を高めます。また、高度なデータ解析とレポート機能を提供することで、メールキャンペーンの効果を詳細に分析し、最適化することができます。

さらに、SMTPリレーサービスはスケーラビリティに優れており、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できるため、企業のメール配信戦略を支える重要なツールとなります。キャンペーンメールやトランザクションメール(サンキューメール等)など、さまざまな種類のメールを効率的に配信できる点も魅力です。

最後に

SMTPリレーサービスは、ビジネスメールの配信における重要な役割を果たします。遅延や不達を防ぎ、迷惑メールフィルターを回避するための高度な技術を提供することで、企業のメールコミュニケーションを効率化します。大量のメールを送信する必要がある場合は、SMTPリレーサービスの利用も検討ください。

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