メールの開封率に絵文字は有効なのか?

メールマーケティングにとける絵文字は、2010年代初頭に流行し始めて以来、テキストに変わる一般的な言語表現へと進化してきました。笑顔の顔文字🙂やしかめっ面などのシンプルな絵文字から、泣き笑いの顔絵文字😂などの詳細なバリエーションまでその種類は増え続けています。

実際に私のメールボックスにも、このような絵文字で書かれたタイトル文のメールが届いています。一見、目立ちますよね。

オックスフォード辞典が2015年の「年間の単語」に泣き笑いの顔絵文字を選ぶほど、絵文字はメールのみならず様々なところで使われ、もちろんメールマーケティングにも積極的に活用されています。なお、絵文字は英語でもemojiと呼ばれ、日本初の文化と言ってもいいでしょうか。

ここで気になるのが、絵文字の活用方法。本当にこのようなメールのようにタイトルに絵文字を使うとが、メールの開封率はあがるのでしょうか?

マーケターは件名に絵文字を使うのか

Appleが2011年に絵文字キーボードをリリースして以来、絵文字の人気は急速に高まり、結果としてメールのタイトルに絵文字を活用することで、メッセージを際立たせ、受信者の興味を引く新たな方法を見つけました。下駄箱にたくさん入っているラブレターから、自分の封筒を目立たせるために工夫しているのと同じです。絵文字は、単なるテキストよりも感情を引き起こすのに効果的です。

さらに、絵文字は文字数が限られているメールボックスの中で感情のスイッチの役割を果たします。これは、特に受信者の注意を引くために重要な要素です。から始まるテキストだと、嬉しい内容のメールと言うことを一見で伝えられますよね。から始まると怒りのメール。テキストを読む前に情報を伝えることができるのです。

絵文字がメールマーケティングの成果に悪影響を与える可能性は?

初めてこの絵文字を見た時。つまり運用開始のフェーズと、一般的なものになってしまうフェーズにおいてはその効果は変わってきます。当然は低下します。絵文字も10年前とは全く違う結果がでているようです。絵文字は必ずしも有効な武器ではなく、使い方を誤ると開封率を低下させる原因になる調査がでております。

ニールセン・ノーマン・グループの研究によると、絵文字の使用が一部の受信者に混乱を引き起こし、26%の負の感情を増加させたことがわかりました。

また、サーチエンジンジャーナルが同様のテストを行ったところ、絵文字なしの件名の方が開封率がわずかに高かったという結果が出ました。

しかし、その一方で、絵文字の使用が73%のキャンペーンでより高いクリックスルーレートを達成したことも明らかになりました。これは、メールを受信する母集団によって変わることは想像できるかと思います。年配の男性の方に対して、絵文字でキラキラしたこのようなセミナーのタイトルが届いたら、どう思うでしょうか。

結果はわかりませんが、必ず違う結果がでます。皆さまはどう思いますか。

最後に

これらの結果から明らかなことは、メールマーケティングにおける絵文字の使用は、「ケースバイケース」ということです。A/Bテストを行い、自分の視聴者に最も合っているものを見つけ出すことが重要です。

あなたのメールリストの受信者は絵文字を非常に好むかもしれませんし、そうでないかもしれません。唯一の方法は、ターゲット視聴者でABテストを行うことです。

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