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【実録】まだ10通も配信していない!? 新規ドメインがSpamhausにブロックされた理由と解除までの全記録

2025.04.20

新しく取得したばかりのドメインが、いきなりSpamhaus(スパムハウス)のブラックリスト(DBL)に登録されていたら。そんな状況に直面したら、あなたならどう対応しますか?今回は、当社が実際に体験した「Spamhaus DBLへのドメイン登録から解除まで」までの流れを、画像付きで紹介します。

  • なぜまだ迷惑メールを一通も送っていないドメインが登録されたのか?
  • どうやってSpamhausに解除申請をするのか?
  • 何を気をつければ、再登録されずに済むのか?

メールマーケティングやドメイン管理を行うすべての方にとって役立つ内容となっています。ぜひ、最後までお読みください。

ドメイン取得からわずか数週間、突然の配信不能

2025年3月に新しいドメインの運用前準備として、メール配信環境のテストを兼ねて数通のメールを送信したところ、宛先には届かずいきなりメールサーバー側にエラーメッセージが。

554 5.7.0 Blocked – see https://support.proofpoint.com/dnsbl-lookup.cgi?ip= ***.***.***.***

Spamhausのドメインブラックリスト(DBL)にそのドメインが登録されていたことが判明しました。URLをたたいた実際の確認画面がこちらです。

スパムハウス掲載確認

この段階で、当社は以下のような疑問を抱きました。

「あれっ、当社は迷惑メール送信などしていない。そもそも数通しか送っていないし。ただ、ドメインを取得してまだ数週間..。」

なぜこのような状況でブラックリストに掲載されてしまったのか。原因を探ると同時に、Spamhausへの解除申請を行うことにしました。

スパムハウスに担当者情報を入力して伝達

最初の画面では、今後のやり取りを行う氏名とメールアドレスを登録することになります。

スパムハウスにコメント

続けて、何か思い当たる行為等の改善があった場合は、コメントとして伝えます。今回は、身内に対する数通のテストメール配信でリスト化されたので、その旨を伝えております。

スパムハウスのデリスト申請登録

その後、メールアドレスの有効性を確認するために、メールが配信されます。確認したら、受付は完了です。

スパムハウスのデリスト申請登録終了

Spamhaus DBL(Domain Block List)とは?メールの“届かない理由”のひとつ

「メールを確かに送ったはずなのに、相手には届いていなかった」

その原因のひとつとして挙げられるのが、ドメインがブラックリストに登録されているという状況です。その代表例が、Spamhaus DBLです。

Spamhausは、英国で設立された非営利のセキュリティ団体で、世界中のインターネットプロバイダ(ISP)やセキュリティベンダー、メールサービス運営企業と連携しながら、

  • 迷惑メール
  • フィッシング
  • マルウェア

などの拡散を防ぐための情報提供を行っています。その中でも特に影響力があるのが「DBL(ドメイン・ブラックリスト)」と呼ばれるリストです。

これは過去に迷惑メールの送信元として確認されたドメインや、悪質な活動が疑われるドメインを収集・管理しているデータベースです。Spamhaus自身が運用しており、非常に厳格な基準で登録・管理されています。

このDBLにドメインが登録されると、そのドメインを使って送信されたメールは、AppleのiCloudメールやYahoo!メールなどの多くの主要メールサービスで「危険なメール」として扱われるようになります。

特にApple系のドメインに届かないときは、Spamhaus DBLへの掲載を疑ってください。

一度リストに掲載されると、送信先の受信トレイに正常に届くことはほぼなく、最悪のケースは送信時点で迷惑メールフォルダにすら入らず完全拒否。最低でも、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまいます。

気を付けてなくてはいけないのが、メールがバウンスを起こしているようなエラーメッセージが無いということです。Sendmailなどの自前SMTPで送っている場合、このステルスブロックにまったく気づかないということが頻発します。

メールの開封率に異常を感じたときには、どこか特定のドメインにブロックされていないかご確認ください。そのうえで、ご利用いただいているESP(Email Service Provider)に連絡のうえ、リストに載っていないか確認する必要があります。

ブラックリスト登録の理由は「ドメインの信頼スコア=ゼロ」だった

最初にメッセージを送ることが出来たので、最近とったばかりのドメインで、数通メール配信しただけなのにリストに載った旨を伝え、なぜリストに載ってしまったのかわからないと異議申立てを行いました。

スパムハウスに理由確認

その結果、返ってきたコメントがこちらです。

スパムハウスからリスト掲載の理由

“The domain is recently registered with no reputation and has few characteristics which match with domains seen to be spamming.”

今回新たに取得したドメインが、「登録されたばかりで信用スコア(レピュテーション)が存在せず、迷惑メールに使われがちな特徴を持っていた」ということです。少し驚いたのですが、ドメイン名でこのような影響を受けたことになります。

続けて、これからドメインを使ってメール配信をするために数通のメールを配信しただけだったと、こちらの事情を返しました。

スパムハウスに状況報告

その結果、翌日にはブラックリストからの登録が解除されることになりました。

スパムハウスからデリストの連絡

この間、Apple系のicloud.comへのメールは完全拒否をされていましたが、リストから削除するとの連絡を受けて24時間後のメール配信では、送信メールが迷惑メールフォルダに入るという結果になりました。

念のため、なぜリストに載ってしまったのか。改めて尋ねたところ次のような回答が返ってきました。

スパムハウスから追加の理由

やはり、新しい評価がないドメインは迷惑メールとして評価される可能性が高く、ドメイン名によっては、その文字列だけで迷惑メールを送信するドメインとして評価されてしまうリスクもあることが明確にわかります。

当社が経験したことを再現しないためにやるべき4つの重要なポイント

当社がたった数通のメール配信からリストに載ってしまった経験から、改めて新規ドメインでのメール配信前に必ず気を付けていただきたい4つのポイントをお伝えいたします。

1. Confirmed Opt-in(COI)の導入で“本当に届けてよい相手”を見極める

まず最も重要なのは、メールを送る相手が本当に受け取りを希望しているかどうかを明確に確認することです。

これは「Confirmed Opt-in(COI)」と呼ばれる方法で、登録されたメールアドレスに対して一度確認メールを送り、そのメールの中にあるリンクをクリックした人だけを本登録するという2段階認証の仕組みです。

このひと手間を加えることで、誰かが他人のアドレスを勝手に登録したり、スパムボットが大量のアドレスを送信対象に加えたりすることを防げます。

実際、今回のSpamhausの対応でも「confirmed, opt-in recipients(確認済みの登録者)」にしか送らないという姿勢を伝えることで、解除に向けた信頼感を構築できたと考えております。

単に「メールアドレスを集めたから送っていい」という時代はもう終わっており、自社のドメイン評価を守るために確認プロセスは必須です。

2. ドメインの健全性を客観的にチェックし、送信基盤を整える

新しいドメインを取得したときには、見た目だけでなく“中身”の整備も必要です。特にメールの信頼性を高めるためには、なりすまし対策が欠かせません。

具体的には、SPF(送信ドメイン認証)、DKIM(電子署名による認証)、DMARC(認証失敗時の方針指定)の3つをセットで構成し、受信側サーバーが「このメールは信頼できる送信元から来ている」と判断できるようにします。

さらに、Googleが提供する「Google Postmaster Tools」や、専用IPの場合はMicrosoftの「SNDS(Smart Network Data Services)」などに自ドメインを登録し、送信評価をモニタリングできる体制を整えておくことも大切です。

これらは無料で使えるツールであり、送信失敗やブロックの兆候を早期に発見できます。「送る前の整備」は、ドメイン全体の印象を決める“信用の初期設定”と言っても過言ではありません。

3. 古いアドレスや出どころ不明な購入リストは、スパムトラップへの入口になる

送信対象のメールアドレスがどのように収集されたものか、それを明確に管理しているでしょうか?

古いお客さまリストや、入手元が曖昧なアドレス集は、スパムトラップに引っかかる最大の原因になります。スパムトラップとは、メールを受信することが目的ではなく、スパム行為を検知するために設置されている“罠”のようなアドレスです。

特に注意すべきなのは、期限切れになったドメインを再利用したスパムトラップや、catch-all設定でどんなアドレスでも受け入れてしまう古いドメインです。

別件でSpamhausにリスト化されたドメインは、スパムハウスの担当者から

「古いドメインに送られたことが原因」

と示唆されました。

こうしたトラップを避けるためには、メールリストの定期的なメンテナンスが不可欠です。1年以上アクションのないアドレスは停止・検証し、定期的なバウンスチェックを自動化するなど、配信リストを“育てる”意識が重要です。

1年に1度はメールクリーニングを実施ください。

4. 新しいドメインは“ゆっくり育てる”

ドメインを取得して、SPFやDKIMなどの設定が済んだら、すぐに何千通ものメールを送ってしまいたくなるかもしれません。が、その考えは極めて危険です。

受信側サーバーから見ると、「登録されたばかりのドメインから突然大量のメールが来た」というのは迷惑メールと判断される典型パターンです。

新規ドメインを使ったメール配信では「ドメインウォームアップ」と呼ばれるステップが必要になります。詳しくは、当社のドメインウォームアップサービスを参照ください。

急がば回れ。メールが届かなければ、どんなに良いコンテンツでも意味がありません。ウォームアップは、マーケティングの成果を最大化するための“土台作り”です。

最後に

新しく取得したばかりのドメインが、何の迷惑行為もしていないにもかかわらず、いきなりブラックリストに登録されてしまう。令和の今は、平気でこのような事態が起こる時代です。

今回ご紹介したように、原因は必ずしも“大量配信”や“悪質な迷惑メールを送る行為”だけではありません。

  • 「レピュテーションがない」
  • 「なりすまし対策が整っていない」
  • 「過去のドメイン履歴が不明瞭」

といった、技術的な“空白”や“油断”が、信頼を大きく損ねてしまうのです。だからこそ、メール配信をビジネスの基盤にしている方々には、「送る」前の準備と、「送った後の観察」を怠らないことが求められます。

今回の記事が、読者のみなさまのドメイン運用・メール配信における“転ばぬ先の杖”となれば幸いです。そして、もしすでに同じようなトラブルに直面している方がいれば、「慌てず、事実を整理し、丁寧に解除申請を行うこと」で、必ず突破口が見えてくるということもお伝えしておきたいと思います。

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