Gmailで送信制限を受けてしまった!どうやって解除する?
Google WorkspaceのGmailでは、システムの健全性とアカウントの安全性を維持するため、メールの送信数に日々の制限が設けられています。この記事では、これらの制限の詳細と、これらを超過した場合の影響について解説します。
Gmailの詳細な送信制限
Google WorkspaceのGmailで設定されている具体的な送信制限について詳しく見ていきます。
1日(過去24時間)あたりのメール数
- 通常アカウント:最大2,000通
- メールへの差し込み(旧称:マルチ送信):最大1,500通
- 試用アカウント:最大500通
メールの自動転送
- 別のアカウントへの自動転送されるメール数:1日あたり最大10,000通
- 自動転送メールフィルタの数:最大20
メール1通あたりの宛先数
- 通常のメール:最大2,000件(外部宛先の場合は500件)
- SMTP経由で送信されたメール:最大100件
- GWSMOで送信されたメール:最大100件
1日あたりの総宛先数
- 一般的な上限:最大10,000件
- メールへの差し込みの場合:最大1,500件
1日あたりの外部宛先数
- プライマリドメイン外の宛先:最大3,000件
- 試用アカウントの場合:最大500件
1日あたりの固有の宛先数
- 一般的な上限:最大3,000件
- 外部宛先:最大2,000件
これらの詳細な制限により、Gmailはシステムの安全性を保ちつつ、ユーザーにとっても効果的なコミュニケーションツールとして機能します。
制限を超えた場合の対応
これらの制限を超えると、最長で24時間メールの送信が停止されます。しかし、メールの受信や他のGoogleサービスへのアクセスは可能です。制限を超えた場合の対処方法として、以下のことを考慮してください。
- 送信するメールの量を計画的に管理する
- 緊急の場合、別のメールアカウントを使用する
- 試用期間中は、送信制限を意識して運用する
Google WorkspaceのGmailでは、これらの制限を理解し、適切に遵守することが重要です。これにより、システムの健全性を保ちながら、効果的にコミュニケーションを行うことができます。
https://support.google.com/a/answer/166852?hl=ja
Gmailのアカウントが停止されたら
Google WorkspaceのGmailアカウントが停止された場合の再開手順とその条件について、以下の情報を提供いたします。この内容は特に、会社や学校などの団体のメールアカウントの管理者を対象としています。
Gmailアカウントが停止される理由
ユーザーがGoogleのメールポリシーに違反した場合、GoogleによってそのGmailアカウントが停止されることがあります。
停止されたアカウントは、管理者がGoogle管理コンソールを通じて再開することが可能です。ただし、停止中はユーザーはメールを送受信できませんが、Googleドライブやカレンダーなど他のサービスは利用可能です。
Gmailアカウントを再開できない場合
アカウントを再開できない場合、以下の理由が考えられます。
- 同じユーザーのアカウントがその年に既に5回停止されている
- 極端なケースでGoogleからアカウントが再開されるまで24時間待機するよう求められている
- ユーザーの不正行為によりアカウントがGoogleによって自動的に停止されている
- 従来のG Suite(無償版)を使用している場合
停止中のGmailアカウントの再開手順
- Google管理コンソールに管理者アカウントでログインします
- メニューアイコンから [ディレクトリ] → [ユーザー] に移動し、目的のユーザーを探します
- ユーザーの名前をクリックしてアカウントページを開き、停止されている理由を確認します
- 右上の[Gmailを復元]をクリックします(他の方法として、[ユーザー] リストで該当ユーザーの [その他] から [Gmailを復元] を選択することも可能です)
- [Gmailを復元] オプションが利用できない場合は、制限が自動的に解除されるまで最長24時間待つ必要があります
Gmailアカウントの再開の上限
管理者による同じGmailアカウントの再開は、1年間に5回までに制限されています。上限を超過した場合、アカウントは誰にもリセットできません(Googleサポートでも不可能)。この場合、アカウントが自動的に再開されるまで24時間待つ必要があります。
アカウントの停止を避けるための対策
アカウントの停止を避けるためには、ユーザーにGoogleのメールポリシーをよく理解し、遵守するよう促すことが重要です。管理者は停止されるリスクを最小限に抑えるために、ユーザーのメール使用状況を監視し、必要に応じて指導することが勧められます。
最後に
Google WorkspaceのGmailでは、システムの安全性とユーザーの安全を保つために、メール送信に関して日々の制限が設定されています。これらの制限を理解し、遵守することで、効率的で安全なメールの使用が可能です。
1日あたりのメール送信数には上限が設定されており、通常のアカウントでは最大2,000通、試用アカウントでは最大500通です。メール1通あたりの宛先数も制限されており、通常は2,000件(外部宛先の場合は500件)が上限です。
無料の試用アカウントでは、これらの制限を上げることはできませんが、有料アカウントに移行すると送信制限が自動的に引き上げられる可能性があります。特に、ドメインに対する請求額が100米ドル以上で、60日以上経過している場合に該当します。
送信制限を超えると、アカウントが一時的に停止される可能性がありますが、Google Workspaceアカウントへのアクセスやメールの受信、その他のGoogleサービスの利用は引き続き可能です。停止中のアカウントを再開するには、特定の手順に従う必要があります。
また、メールがブロックされたり迷惑メールとして分類されるのを防ぐためには、Gmailのガイドラインに従ったメール送信方法を実践することが重要です。これには、適切な送信量の管理や、緊急時には別のメールアカウントの使用などが含まれます。
1日5,000通以上Gmailに送信している事業者の場合、Gmailに届かなくなっている理由の1つに送信元IPアドレスの評価、あるいはドメインの評価が悪化している可能性もあります。
ドメインレピュテーションや送信元のIPレプリケーションを維持するためには、最低1年に1回のメールクリーニングサービスをご検討ください。
Google WorkspaceのGmailの送信制限についてのこれらの情報を理解し実践することで、ユーザーはシステムの健全性を保ちつつ、効果的にコミュニケーションを図ることができるようになります。