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Google推奨の「abuse.net」とは?登録手順とブラックリスト回避の鉄則

2024.05.13
日吉 浩之のプロフィール写真

株式会社プリモポスト 取締役

日吉 浩之 メール到達エバンジェリスト

メールサービスを提供している事業者向けに、Gmailへの送信ガイドライン(https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja)に、次のような記載があることをご存知でしょうか。

サードパーティのメールプロバイダ様向けのベスト プラクティス

顧客がメールサービス プロバイダのサービスを利用してメールを送信する場合、お客さまの送信アクティビティの責任はプロバイダが負うことになるため、以下の手順でお客さまの送信アクティビティを管理することをおすすめします。

・メールの不正使用を報告するためのメールアドレスを提供します(例: abuse@mail-provider.com)。

・WHOIS レコードと abuse.net に登録した連絡先情報を常に最新の状態に保ちます。

・迷惑メールを送信したユーザを直ちに排除します。

この”abuse.net”とは、インターネット上の不正行為を報告するための連絡先情報を提供するデータベースです。このサイトは、

  • 迷惑メール
  • フィッシング
  • その他の悪意のある活動

に直面した際に、適切な担当者への報告を容易にするものです。

主にドメインの連絡先情報が掲載されており、利用者はこの情報を使って、問題の解決を求める正式な連絡先を見つけることができます。

Abuse.net自体は不正行為の調査や対応を行うわけではなく、あくまでも情報の提供を目的として活用するサービスと認識してください。

Abuse.netの機能と役割

Abuse.netの主な機能は、不正行為に関連するドメインの連絡先情報の集約と提供です。ユーザーはこのサイトを通じて、

  • 迷惑メールの送信元
  • フィッシング詐欺に関与している可能性のあるドメイン
  • その他の不正行為を行っていると疑われるドメイン

の管理者に連絡するための情報を検索できます。

また、Abuse.netは連絡先情報の正確性を保つために、ドメイン所有者やメールサービスプロバイダーからの情報提供を受け付けています。

さらに、不正行為報告の効率化を図るために、WHOISデータベースと連携している点も重要な役割を果たしています。

Abuse.netに連絡先情報を登録する手順

Googleが推奨するAbuse.netへの登録は次の手順で実現できます。

登録用のメールの準備

連絡先として登録するメールアドレスを作成もしくは既存アドレスを準備いたします。例えば”abuse@primoposto.co.jp”。そのうえで、テキスト形式でメールを作成してください。

送信先と送信情報のフォーマット

登録したいドメイン名と連絡先メールアドレスを、次の形式で記入します。

例えば、当社の場合は次のようなテキストメールを作成いたします。件名は空白でもRegistertと入力しても買いません。送信先は「update@abuse.net」です。

primoposto.co.jp: abuse@primoposto.co.jp

※フォーマットは、ドメイン名の後にコロンを置き、その後に報告用のメールアドレスを記載します。全てを一行で記述し、スペースで区切ってください。

このアドレスは新規登録だけでなく、既存の情報の更新にも使用します。

登録の確認とフォローアップ

メールを送信した後、受付のメールが自動返信されます。

2時間以内にデータベースに登録されるとのことなの、abuse.netの検索窓にドメインを入力のうえ、登録を確認してください。

先手を打って、自分でAbuse.netへの登録メリットは?

例えば、ある事業者が大量のフィッシング詐欺メールを受信し、それによって自社の顧客データが危険にさらされる事態に直面したとします。

この事業者のセキュリティチームは、メールのヘッダーを調査し、不審なドメインを特定。

その後、Abuse.netを使用してそのドメインの連絡先情報を迅速に取得し、該当するドメインの管理者に連絡を取ることができます。

連絡を受けたドメイン管理者は迅速に対応し、関連するアカウントを凍結。

対応により、さらなるデータ漏洩を防ぐことができます。

このケースは、Abuse.netが実際のセキュリティ脅威への対応においていかに役立つかを示す例となります。

Abuse.netは広範なドメインの連絡先情報を提供しており、多くのユーザーに信頼されていますが、情報の更新頻度や範囲に課題があります。

より自動化された情報更新プロセスを導入し、リアルタイムでのデータ精度を向上させることが期待されています。

また、ユーザーインターフェースの改善や、ユーザーがより直感的に情報を検索できる機能の追加も求められています。

これらの改善によって、Abuse.netはさらに多くのユーザーにとって使いやすいリソースになるはずです。

最後に

Abuse.netは、オンライン上で発生する不正行為や迷惑行為に対応するための重要なツールです。

適切に利用することで、迅速かつ効果的に問題の解決に寄与することができます。このツールを活用することで、自社だけでなく、インターネット全体の安全性を向上させることが可能です。

Googleがガイドラインにおいては、プロバイダーへの推奨項目ではありますが、ご自身のドメインに異常が起きたときの連絡先メールアドレスとしてAbuse.netのサービスを活用することは、より安全なオンライン環境の構築実現につながります。

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