本当にHTMLでメルマガを配信する必要があるのか
メルマガ配信の担当者になって、
非常に悩むことの一つに配信メールを
“HTMLメールにするのか、それともテキストメールでいいのか”
と、悩まれると思います。
Salesforceのマーケティングツール
Pardotのように、配信用テキストを
作るプロセスから
– テキストメール
– HTMLメール
をまとめて作れるのであれば、
そのまま2タイプ作って配信すればいいと思います。
ただ現実的には、Pardotのような高額な
ツールでメールマーケティングを
行える業者は、ごく一部だと考えています。
数字を出すためのメールを、
“HTMLメール”にするのか、“テキストメール”のどちらにすべきか。
結論は、あなたが扱う商品やサービスによって異なります。
あなたが形ある商品を販売しているとします。
お客さまに画像を通じて、商品の魅力を
PRするのであれば、たくさんのアクションを
起こさせることが可能です。
五感の1つである”視覚”を刺激し、
アクションにつながる、
強い快楽を与えることができるからです。
画像はポジティブな
感情だけ生むならいいのですが、そうとも限りません。
ネガティブ感情を生む画像を選択すると、
メール配信を失敗することもあります。
例えば、デリバリーでパスタを
販売している事業者さんがいるとします。
今回は、
(1) 有料素材でダウンロードしてきた画像A🍝
(2) フリー素材でダウンロードしてきた画像B🍝
あなたはAとBのHTMLメール見比べて、
食欲が増すHTMLメールはどちらでしょうか。
多くの方が、Aを選択されると思います。
Aは”美味しそう😋”という感情を、
視覚を通じて沸かせ、購入にいたる
ランディングページにお客さまを誘導させることができると可能性が高まると思います。
一方、Bはやや暗いイメージとともに、
ネガティブな感情がわく可能性があります。
ネガティブ感情がわくリスクがあれば、
画像は変える、あるいは取ってしまった方がいいです。
マイナスの要素となる
ネガティブ画像を取り除きテキストだけ
送ったほうがいい成果が出ることもあるのです。
画像を高品質に変えるだけで
商品の売上が上がるとケースは多々あります。
HTMLメールで成功するには、
人の心を揺さぶるような
高品質な画像を選択して配信するように心がけてください。
一方で、物の形がないサービス業。
多くのサービス提供事業者から
配信されるメールは
テキストメールで良いと考えております。
お客さまの心を揺さぶるような
画像があればその画像をご利用ください。
使用する画像に少しでもネガティブな
感情がわく可能性があると感じれば、
テキストだけを活用して情報を伝えるべきです。
そもそも論で考えると、
皆さまがメール配信を通じて
達成したいことは何でしょうか🙃。
商品やサービスの申込みであれば、
必ず次のページ(LP)にお客さまを誘導させることにあります。
LPは商品やサービスの価値を最もPRし、
購入ボタンを押してもらうために最も
大切なことは、
メール配信後にLPまでたどり着けるお客さまの数をできるだけ多くするよう努める
ことです。
メールを作る前に問いかけてください。
今配信するメールは、本当に視覚で何かを訴える必要はあるのだろうかと。
例えば、こちらのHTMLメール。
メイン画像に使っている
コミックのキャラクター。
嫌いなテイストであれば、このメールも嫌いになってしまうのです。
不要な感情がわくリスクがあるので、
本来の目的を達成することを考えれば、
単純にクーポンを提供して40%割引になることを伝えればいいだけなのです。
メールを通じて達成したいことに、集中すべきなのです。
また、HTMLメールの画像を
差し替えるとなれば、修正に手間暇がかかります。
HTMLのソースを触れる必要があるので
テキストより慎重に、かつ手間がかかります。
デメリットが多いです。
更に、よく聞かれるのが開封率の話。
メルマガの指標の1つとみなされる
開封率はHTMLメールで計測できます。
しかし、開封率は
一体何を測るために必要な指標なのでしょうか。
開封率は
“メルマガの件名効果をはかる指標の一つ”です。
件名がどれだけ魅力的で、
見てもらえたかを確認するための指標です。
件名の魅力を測るテストは、
Apple to AppleのABテストを行わないと
意味がありません。
顧客番号を奇数・偶数などに分けた
ABテストを同時に行う必要があるのです。
大切なのは商品やサービスの申込ができる
LPへの誘導です。
配信成功者数とユニークの
クリック数を確認し、ユニークの
クリック率をみれば件名の良し悪しは計測できるのです。
HTMLメールは作る工数の割には、
担当者が報われないことが多く、
これを止めるだけでも数字に繋がることがあります。
HTMLメールで配信しているメールで
成果が出ず苦しんでいらっしゃる担当者のかたは、
一度テキストメールに戻っていただいてはいかがでしょうか。