BIMIって聞いてわかりますか?メルマガ担当者が知っておきたい新しい技術

BIMIという単語を聞いたことがありますか?BIMI(Brand Indicators for Message Identification / ビミ)は、ブランドのロゴを電子メールに表示する新たな標準的な技術です。メール受信をしたときに、組織・団体、サービスのロゴが表示されるあれです。これは、ブランドのロゴを使用して電子メールの信頼性を強化する新たな仕様であり、メールマーケティングにおけるブランドの信頼性を向上させるために重要な役割を果たします。

BIMIの導入は、DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)という電子メール認証技術の導入と密接に関連しており、DMARCを適切に設定している組織がBIMIを利用できます。

BIMIは、電子メールの認証と直接関連した比較的新しいメール仕様で、2020年前後から段階的に利用されています。その普及はメールクライアントやサービスによって異なっているようです。例えば多くの方が日本で使用しているGmailやYahoo! Mailなどは、2020年代初頭にはBIMIをサポートしていると発表しました。

ただし、すべてのメールプラットフォームやサービスで利用可能というわけではなく、まだ対策を行っているところもあります。受信フォルダに届くメールを見ればわかるかと思いますが、このBIMIはメールマーケティングにおけるブランド認知と信頼性の向上に大きく貢献しています。

BIMIを使うメリットと技術的な要件

メールにロゴを表示させるBIMIを使うメリットとは

BIMIは、メールマーケティングにおいて多くの利点をもたらします。次の3つの面で確認したいと思います。

  1. ブランディング
    メールキャンペーンにブランディングの要素を提供し、ブランド認知度と顧客のロイヤリティを向上させます。
  2. 認証済みメッセージの識別
    あなたの会社からの認証済みメッセージを識別し、それをスパームメールと区別することができます。
  3. メールの開封率の向上
    ブランドが受信箱で目立ち、安心感を与えることが出るため、メールの開封率を向上につながります。

BIMIの仕組みを使うには、単に商品やサービス等のロゴをアップロードするだけではなく、技術的な設定が必要です。これには、電子メールの認証、特にDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)ポリシーに関連する技術的な要件が含まれます。

BIMIロゴを作成するためには、SVGの拡張子で作った画像ファイルが必要です。また、ドメインのDNSサーバーにBIMIレコードを追加する必要もあります。BIMIレコードは、送信ドメインのDNSに公開され、その情報はどこのブランドを代表する公式ロゴ(正しいSVGファイル)なのか、受信メールサーバーに伝えことになります。

スパームメールとメールボックスプロバイダーへの影響

自社の商品やサービスを謳ったスパームメールは、ブランドの評判を傷つけるだけでなく、Gmail、Outlook、Apple のiCloudなどのメールボックスプロバイダーにとっても対策が必要な問題となっています。サービスを利用者が犯罪組織の詐欺にひっかかると、そのメールボックスプロバイダーに対するセキュリティ対策の信頼を失う可能性があるからです。

電子メール認証はスパームメールを防ぐ唯一の方法であり、前回の記事でご紹介したDMARCが最良の方法です。しかし、まだまだメルマガ配信をしている多くの組織・団体がDMARCポリシーをしっかり設定していないため、問題が起きているのも事実です。

最後に

BIMIは、電子メールマーケティングにおいてブランド認知度を高め、メールの信頼性を向上させる有効な手段です。その利点を最大限に活用するためには、適切な技術的設定と厳格な電子メール認証プロセスが必要です。BIMIの正しい実装は、ブランドの評判を保護し、電子メールにおけるセキュリティを強化するための重要なステップとなるはずです。

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