【中小企業向け】デジタルレシートでメルマガ読者を増やそう!ユニクロ・Airレジ事例に学ぶ
最近、お店でよく見かけるようになった「デジタルレシート」(電子レシート)は、今の小売業界でとても大切な流れの一つです。
特に、私たちのような中小規模の事業者にとって、お客さまと直接お話しする中でメールアドレスを集めることは、メルマガマーケティング戦略を強くするために、なくてはならないことなんです。
今回は、デジタルレシートを導入したユニクロやリクルートのAirレジの事例を見ながら、私たち中小規模事業者が、これらの方法をどう活かせるかを確認していきましょう。
デジタルレシートを「出す」って、何で大切なの?
デジタルレシートを出すことは、紙のレシートの代わりに環境に優しい選択肢となるだけでなく、お客さまとのコミュニケーションを強くし、メルマガリストへの登録を促す効果的な方法です。
お買い物の時に、お客さまのメールアドレスを教えてもらい、デジタルレシートを送ることを提案することで、お客さまの情報を集めたデータベースを作ることができ、直接メルマガを送ってお知らせをすることが可能になります。
デジタルレシート、どうやって渡すの?
デジタルレシートをお客さまに渡す方法は、お店でのお客さまの体験をより良くするための大切なプロセスです。このプロセスは、主に3つのステップに分かれています。
- メールアドレスの「もらい方」
- メールアドレスの「入れてもらい方」
- デジタルレシートの「送り方」
これらの3ステップを一つずつ見ていきましょう。
1. メールアドレスの「もらい方」
「メールアドレス、教えてください!」ってどう言う?
お客さまがお買い物を終えてレジでお支払いをする時、お店のスタッフは、お客さまにメールアドレスを尋ねます。この時、デジタルレシートをお渡しすることを提案して、そのメリット(例えば、紙の節約になること、すぐに届くこと、後からいつでも見られることなど)をしっかり説明しましょう。
「個人情報」にどう配慮する?
お客さまがメールアドレスを教えてくれる時、「プライバシーは大丈夫かな?」という心配を感じることもあります。その心配に気づいてあげて、お客さまの情報がどのように扱われるかを、はっきりと説明することが大切です。
「教えてくれたら、こんな良いことが!」(インセンティブの提供)
お客さまがメールアドレスを教えてくれることに対して、何か「ご褒美」(例えば、割引、ちょっとしたプレゼント、今後の特別なお知らせなど)を提供することで、より多くのお客さまが「じゃあ、教えてもいいかな」と承諾してくれる可能性が高まります。
2. メールアドレスの「入れてもらい方」
お客さまにどう入力してもらう?
お客さまは、ご自身のメールアドレスをレジにあるタブレットやスマホに直接入力します。この作業は、早く簡単にできる必要があり、お客さまがストレスなく行えるようにすることが、とても重要です。
「安心」は保証する!セキュリティ対策
デジタルデバイスを使ってメールアドレスを集める際は、きちんとセキュリティ対策をすることが必要です。これにより、お客さまの情報が安全に守られることを保証できます。
3. デジタルレシートの「送り方」
「すぐ届く!」即時配信
お買い物が終わると、お客さまが教えてくれたメールアドレスにデジタルレシートがすぐに送られます。このレシートには、買った商品の詳しい情報、お支払い金額、購入日時などが記載されています。
「レシートだけじゃない!」役立つ情報の提供
デジタルレシートには、お店のキャンペーンや特別なお知らせに関する情報、さらにはSNSのリンクやウェブサイトのアドレスなど、お客さまにとって価値がある追加情報を含めることができます。
「ここからが本番!」その後のマーケティング活動
デジタルレシートを送ることは、メルマガマーケティングキャンペーンの「始まり」となることが多く、お客さまとの長い期間のコミュニケーションや関係作りに役立ちます。
事業者は、お客さまの体験を良くすると同時に、環境への影響を減らし、効果的なマーケティング戦略を進めることができるようになるんです。
デジタルレシートの導入は、私たち中小規模の事業者にとっても、お客さまのデータを集めること、費用を抑えること、お客さまに「もっと関わってもらう」ことなど、たくさんの良い点をもたらします。
デジタルレシートを「メルマガマーケティング」に活かそう!
デジタルレシートを通じて教えてもらったメールアドレスは、メルマガへの登録を促し、お客さまとの長い期間の関係を築くための、とっても貴重な財産です。
特定の商品に関係した特別なお知らせや情報を提供することで、「あなただけの特別」なマーケティングを行うことが可能になります。
ユニクロのデジタルレシート導入事例
ユニクロでは、お客さまがユニクロアプリに登録したメールアドレスに電子レシートを送るサービスを提供しています。このサービスを導入したことで、紙のレシートが大幅に減り、環境保護への取り組みが強くなっています。
このシステムを通じて集められるメールアドレスは、お客さまがどんな商品を買ったか、どんなものが好きか、といったことを知るための貴重な情報源となります。
ユニクロは、この情報を活かして、お客さま一人ひとりに合わせたマーケティング活動やキャンペーンを展開することができます。これは、お客さまの満足度を上げることや、「またこのお店で買おう」というリピート購入を促すことに直接つながっています。
リクルート「Airレジ」の電子レシート機能
リクルートが提供するPOSシステム「Airレジ」も、2022年11月からお客さまにメールで電子レシートを送る機能を追加しました。この機能を使うことで、レジでのお買い物が終わった時に、お客さまはスマホでQRコードを読み込み、メールアドレスを入力して電子レシートを受け取ることができます。
大切なのは、お客さまの「承諾」(同意)のもとで行われる点です。お客さまは「個人情報の使い方」と「サービスの利用規約」を確認して、同意することで電子レシートの送付を受け入れます。
これによって、個人情報に関するお客さまの心配をなくし、お客さまと事業者の「信頼関係」を築くことができます。
私たち中小企業でも応用できること
私たち中小規模の事業者は、ユニクロやAirレジのような大手企業の事例から、たくさんのことを学ぶことができます。例えば、次のような良い点が考えられます。
- 費用を抑える! 紙のレシートを印刷する費用を削減できます。
- 環境に優しく! 紙の消費を減らすことで、環境に配慮したビジネスのやり方(エコフレンドリーなビジネスプラクティス)を実現できます。
- お客さまの情報を集める! メールアドレスを集めて、メルマガや今後のマーケティングキャンペーンへの登録を促せます。
- お買い物がもっと快適に! お客さまはいつでも見られる電子レシートを通じて、より良いお買い物体験を楽しむことができます。
デジタルレシートの導入により、お客さまの情報を集めて分析し、より効果的なマーケティング戦略を進めることが可能になります。
また、紙のレシートを減らすことで、費用削減と環境保護の両方を実現できます。さらに、お客さまのメールアドレスを集めることで、メルマガの配信や将来のキャンペーン活動に直接つながる道を作り、お客さまとの関係を強くすることができます。
最後に
デジタルレシートの導入は、私たち中小規模事業者にとって、費用削減、お客さまのデータ収集、環境への配慮など、たくさんの良い点をもたらします。
ユニクロやAirレジのような大手企業だけでなく、私たち中小規模事業者もデジタルレシートを活かすことで、他の会社に負けない力(競争力)を高め、「長く続くビジネス」(持続可能なビジネスモデル)を築くことができます。
重要なのは、新しい技術を取り入れることと、お客さまのプライバシーを大切にすることです。これらをバランス良く実行することで、中小規模事業者もデジタル化の流れに乗って、長期的な成功を実現できるはずです!