ウェブサイトにメルマガ購読用の登録フォームを準備する
ウェブサイトにメルマガ購読用の登録フォームを追加することは、見込み客の獲得に有効な手段です。登録フォームはダブルオプトイン(Double Opt-In)を使用してください。
ダブルオプトインは、新しいメルマガ購読者がメールアドレスの有効性を確認するため、ウェブサイト運営者が配信するメール内のリンクをクリックするように依頼する仕組みです。誤入力や偽のメールアドレスを排除し、受信者が本当にメルマガに興味があることを確認できます。
ダブルオプトインはスパムメールの問題を解決する手段の一つでもあります。メールリストに偽のメールアドレスが登録されたり、本人の意志に反して登録されたりすることを防止できます。受信者がメールリンクをクリックして登録を確定するため、不必要なメール送信を避け、スパムメールの発生を抑制します。
メール配信プラットフォームやソフトウェアは、ユーザーが自社のウェブサイトに簡単に組み込めるサブスクリプションウィジェットを提供しています。ウィジェットは、ウェブサイトのHTMLやCMS(コンテンツ管理システム)に追加するためのコード片として提供されます。ウェブサイトの任意の場所にメール登録フォームを表示できます。
シンプルで登録しやすいダブルオプトイン
目指すべきシンプルで理解しやすいダブルオプトインプロセスは、例えばあるニュースレターのサインアップの場合、ユーザーにサービスの内容を簡潔に説明し、メールアドレスのみを要求する直感的なフォームを提供します。
ユーザーが登録すると、即座に”[サービス名] メール登録の確認”という明確な件名で確認メールが送信され、
「あと少し。リンクをクリックして登録を完了する!」
というシンプルな指示を含みます。
リンクをクリックすると、登録完了を通知する自動応答メールが送られ、サービスへの歓迎メッセージや次のステップ、重要な情報が提供されます。
また、ユーザーがいつでも容易に登録を解除できるように、全てのメールに「登録解除」リンクを含めることで、ユーザーの体験を重視しつつ、スパム登録の防止と法的な基準の遵守を実現します。
ウェブサイトに登録フォームを設定する方法
ウェブサイトにメール登録フォームを設定するには、以下の手順を踏みます。このプロセスでは、メールサービスプロバイダー(ESP)が提供する登録ウィジェットを利用します。
1. 登録フォームの配置
フォームをウェブサイトのページに直接埋め込むか、ボタンやリンクをクリックして別ウィンドウでフォームが開くようにします。
2. ウィジェットの基本設定
ウィジェットに必要な基本情報を入力します。これには、新規登録者が追加される連絡先リストの設定が含まれます。
3. カスタムフィールドの定義
購読者から収集したい追加情報(例:名前、場所、電話番号、性別)に合わせて、ウィジェットのフィールドをカスタマイズします。
4. GDPRへの準拠
一般データ保護規則(GDPR)は、EU市民の個人データの保護に関するもので、日本の企業がEU市民のデータを扱う場合、この規則に従う必要があります。これには、EU市民からの明示的な同意の取得、個人データのセキュリティ確保、データ主体の権利の尊重、データ転送に関する規制への準拠、そして必要に応じてデータ保護責任者(DPO)の設置が含まれます。
また、日本の企業はGDPRと日本の個人情報保護法(PPI法)の両方に準拠する必要があり、これは国際ビジネスを展開する上での信頼性とブランド価値の向上に繋がる重要な要素です。GDPRの遵守は、特にEU市民の個人データを扱う際には特に注意が必要です。
EC市民もお客さまになりうる場合は、購読者の明示的な同意を得る必要があります。これは、ニュースレター購読のためにユーザーがチェックする同意チェックボックスをウィジェットに含めることで実現します。
5. デザインのカスタマイズ
登録フォームの色(テキスト、ボタン、背景)やフォントをウェブサイトのデザインに合わせて調整します。確認メールや確認ページのデザインも設定します。
6. ウェブサイトへの統合
最終的に、ウィジェットのHTMLコードをウェブサイトに組み込みます。コードをコピーしてウェブサイトの適切な場所に貼り付けるだけです。
フォームを作る際の注意点
フォームを設計する際には、シンプルさを保ちながらユーザーに必要最低限の情報を求めることが重要で、これにはメールアドレスのような最小限のフィールドの提供と直感的なレイアウトの設計が含まれます。明確な指示を提供し、ユーザーがどのような情報を入力すべきかを理解しやすくすることも不可欠です。
また、バリデーションとエラーメッセージを通じて、ユーザーが間違った入力をした場合には即時のフィードバックを提供する必要があります。アクセシビリティの観点からは、スクリーンリーダーの対応やキーボードナビゲーションの可能性を確保することが大切です。
セキュリティ面では、収集した情報の安全な保管とデータ保護規制への遵守が求められます。モバイルフレンドリーなデザインを採用することで、さまざまなデバイスでフォームが適切に表示されるようにします。
プライバシーポリシーへのリンクを含め、ユーザーが同意する必要がある場合はその取得を確実に行います。これらの要素を総合的に考慮することで、ユーザーフレンドリーで法的に準拠したフォームを設計することが可能です。