【知っておきたい】「販促メール」と「お知らせメール」の違いと活かし方
メールにはいくつか種類があるのですが、大きく分けると「販促メール」(マーケティングメール)と「お知らせメール」(トランザクションメール)の2つに分類することができます。これらは、送る目的や送り方が少し違うんです。今回は、この2つのメールについて、それぞれの役割をきちんと確認していきましょう。
「販促メール」(マーケティングメール)ってどんなもの?
「販促メール」は、一般的に「多くのお客さまに一斉に送られるメール」のことを指します。
これには、皆さんの会社の「ニュースレター」や「セールのお知らせ」など、商品やサービスを「こんなのありますよ!」とアピールする内容が含まれています。
会社は、新しく出た商品の情報や、特別なキャンペーン、お客さまにとってお得な情報などを広く知ってもらうために、これらのメールを活用します。例えば、季節ごとのセールや、新しい商品の発表などが、この販促メールにあたります。
一方で、「お知らせメール」は、お客さま一人ひとりが「特定の行動」をした後に、そのお客さまだけに送られるメールのことです。
具体的には、
- オンラインでお買い物をした後に届く「注文確認メール」
- アカウントのパスワードを忘れてしまった時に届く「リセットメール」
- 新しいサービスに登録した時に届く「登録確認メール」
- ログインする時に届く「認証コード」
などがあります。これらは、お客さまの行動に基づいて自動的に送られ、その「取引」や「行動」をちゃんと確認してもらうためのものなんですね。
「お知らせメール」(トランザクションメール)ってどんなもの?
この「お知らせメール」は、私たちの日常生活において、実はとても大切な役割を果たしているんです。多くの方が毎日これらのメールを受け取っていて、その内容は、私たち一人ひとりの行動や決断に、直接影響を与えることがあります。
例えば、オンラインでお買い物をした時に、注文確認メールがなかなか届かないと、「ちゃんと注文できたのかな?」と不安になってしまうかもしれませんよね。また、パスワードを新しく設定し直すメールがすぐに届かないと、大切なサービスにログインするのに時間がかかってしまうことにもなります。
実際に、お客さまの約3分の1は、1日に4通以上も「お知らせメール」を受け取っていると言われています。そして、「もし、このお知らせメールで嫌な思いをしたら、その会社はもう利用しないかも…」と考えるお客さまも少なくない、という調査結果も出ています。
このことは、「お知らせメール」が、お客さまにとっての「体験」において、非常に重要であることを示しています。
「お知らせメール」は、「販促メール」よりも「開封される確率が高い」と言われています。なぜなら、「お知らせメール」はお客さまの「具体的な行動」に基づいて送られるため、お客さまにとって「自分に関係がある!」「待っていた!」と感じる情報だからです。
だからこそ、会社はこれらのメールのデザインや、どんな言葉で伝えるか、ということにも、十分に気配りをするべきです。適切に活用すれば、「お知らせメール」は、お客さまの「このブランドが好き!」という気持ち(忠誠心)を高めたり、他の会社との「ここが違う!」という強みを作ったりすることができるんです。
また、これらのメールを通じて、関連する追加情報やサービスを「こんなものもありますよ」とご案内することで、売上アップにもつながります。
「お知らせメール」は、単なる「取引の確認」だけのものではありません。これらはお客さまとの大切な「おしゃべり」の手段であり、皆さんのブランドのイメージや、お客さまに「気持ちの良い体験」を提供するための、とても重要なツールになるんです。
適切に扱えば、お客さまの満足度をぐっと高め、お客さまとの長く良い関係を築くのに役立つはずですよ。
「お知らせメール」をさらに効果的に使うための「ベストなやり方」
「お知らせメール」は、お客さまとのコミュニケーションにおいて、本当に大切な役割を果たすツールです。
このメールを、より良いものにデザインし、「販促のチャンス」に変えるための、とっておきの方法をご紹介します。
ブランドの「統一感」を大切にする
お客さまに「この会社は信頼できるな」と感じてもらうためには、「お知らせメール」のデザインや言葉遣いが、皆さんの会社のウェブサイトや「販促メール」と、きちんと統一されていることが重要です。
どのチャネル(窓口)で接しても、一貫したブランドイメージや「声」は、お客さまに「いつも同じで心地よいな」と感じてもらえる「利用者体験」を提供するための鍵となります。
「ワンランク上」や「関連商品」をおすすめするチャンスに
「お知らせメール」は、お客さまに「こんな商品もどうですか?」と、関連する商品や、今買ったものより「ワンランク上の商品」をおすすめする絶好の機会です。
例えば、お客さまが購入した商品とよく合うものや、もっと高品質な商品へのアップグレードを「こんなのもありますよ」と促すことができます。この点を「お知らせメール」をデザインする時に、ぜひ頭の片隅に置いてみてくださいね。
「お友達紹介」や「ポイントプログラム」も案内しよう
今ある「お友達紹介プログラム」や「ポイントプログラム」(ロイヤリティプログラムと言います)をサポートするためにも、「お知らせメール」を活用しましょう。
例えば、メールの最後に専用のバナー(小さな画像広告)をデザインして、お客さまに「お友達を誘うための特別なコードを使ってくださいね」と促したり、「ロイヤリティアカウントにポイントを追加したので、特別な特典をご利用ください」と案内したりすることができます。
これらの「ベストなやり方」を活用することで、「お知らせメール」を単なる「確認の連絡」から、皆さんのブランドの価値を高め、売上を向上させる「販促のチャンス」に変えることができます。
効果的な「お知らせメール」は、お客さまとの関係を強くし、長く「ファン」でいてくれるお客さまを増やすための、とても大切なステップとなるでしょう。
最後に
「お知らせメール」を効果的に使うことは、お客さまの体験をより深いものにし、ブランドへの「ファン度」(忠誠心)を高めるために、欠かせないことです。これらのメールは、お客さまの日常生活において大切な役割を果たし、皆さんのブランドとのつながりを強くするチャンスを提供してくれます。
適切なデザインとメッセージの戦略によって、「お知らせメール」はただの「お知らせ」から、お客さまとのコミュニケーションを深めるツールへと大きく変わります。このプロセスは、お客さまの信頼と満足度をぐっと高め、最終的にはブランドの成長へとつながるはずです。
それぞれの会社が、「お知らせメール」が持っている隠れた力(潜在的な力)を理解し、それを最大限に活用するための戦略をじっくり練ることが重要です。そうすることで、他の会社との「ここが違う!」という差別化を図り、市場の中で独自の「一番の場所」を築くことができるはずですよ。